だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

最愛/真保裕一

◆読んだ本◆
・書 名:最愛
・著 者:真保裕一
・出版社:新潮社
・定 価:1,500円
・発行日:2007/1/20

◆評価◆
・ショッキングな恋愛小説度:★★
・しだいに浮かび上がるヒロイン像度:★★★
・人は何を求め、何を得るのか度:★★★

◆感想◆
幼い頃に両親を亡くし、姉弟2人となった千賀子と悟郎。離ればなれに親戚に引き取られて以降18年間音沙汰のなかった千賀子が、救急病院に搬送されたという連絡を悟郎は受ける…

ICUに入り言葉を交わすこともできない姉。いったい何が起きたのか、彼女の周囲を調査する悟郎は、しだいに彼女の太く芯の通った生き方を知ることになる。

物語の展開は、物言わぬヒロイン千賀子に関係のあった人たちを、悟郎が調べて聞き込むという、常套的手法。
それでも読ませるのは、各所にちりばめられた謎と、なかなか見えてこない主題のせいか。

冒頭で、それとなくしかし唐突な感じで伏線が張られているのだが、それににても本書のテーマとラストは、すんなり納得するのは困難。
ショッキングではあるけど、リアルではない。

それはおいといても、姉千賀子の姐御肌で意地っ張り、自分の考えを曲げない姿が印象的。
「自らを追い込むような恋愛しかできない」という弟悟郎の言葉通りの、破滅型の性格が、多くの人に愛された理由か。

最愛/真保裕一の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

FC2Ad