だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

オリュンポス/ダン・シモンズ

◆読んだ本◆
・書 名:オリュンポス
・著 者:ダン・シモンズ
・出版社:早川書房
・定 価:上2,200円 下2,200円
・発行日:2007/3/31

◆評価◆
・超弩級SF&ファンタジー度:★★★★★
・ギリシャ神話のSF的解釈度:★★★★
・活劇&冒険&恋愛度:★★★★★
・シモンズ版ウルトラマン勢ぞろいVS怪獣たち度:★★★★

◆感想◆
大風呂敷を広げた「イリアム」の続編。ゴールデンウイークに合わせるようにして出版されたけど、この厚さを見ればそれも納得。大型連休じゃなきゃ読みきれない長さだ。

内容は「イリアム」を真っ当に引き継ぎ、ギリシャ神話の神々とトロイア+アカイア軍との戦いと、そこに割り込む生物機械モラヴェックたち、さらに古典的人類とキャリバンをはじめとする出来の良く分からない者たちとの戦い。
「イリアム」で広げた大風呂敷は、さらにどんどん広がってる。でも広がった分だけそちこちにほころびが。

普通のエンターテイメント小説が映画に比較されるとすれば、本書は東京ディズニーランドか富士急ハイランドクラス。(お値段も高いしね)
面白くドキドキするアトラクションもあれば、「なんじゃこれ」と感じる部分もあったりして。全部のパートが100点満点というのは、無理なのか。
(それにしても破綻しかかっている展開が眼に付く)

といった不平不満はあるものの、怒濤のように押し寄せる物語の迫力。すごい。
スプラッシュマウンテンとホーンデットマンションとフジヤマとドドンパを同時に体験している様だ。

訳者あとがきにはホメロス、シェイクスピア、プルースト等の関連も書かれているが、そこが主題とはいいがたい。
ただアイデアをもらったと考える方がいいんじゃないか。
(だってそうだったらB級すぎるし、まるで歴史の浅い国の歴史ある文学へのあこがれだけみたいで)

あくまでもハラハラドキドキのエンターテイメント小説だとして読めば、すごく楽しめるぞ!

オリュンポス/ダン・シモンズの表紙
  

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