だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

生存者ゼロ/安生正

◆読んだ本◆
・書名:生存者ゼロ
・著者:安生正
・定価:1,400円
・出版社:宝島社
・発行日:2013/1/24

◆おすすめ度◆
・パニックサスペンス小説度:★★★★
・手に汗握る展開 度:★★★
・「ジェノサイド」を連想させる度:★★★

◆感想◆
北太平洋に浮かぶ石油掘削基地との連絡が途絶える。現場に急行した陸上自衛官三等陸佐の廻田が見たものは、多数の無惨な死体だった…

第11回『このミステリーがすごい! 』大賞を受賞した本書、出だしは未知のウイルスによるパンデミックものという感じだけれど、読み進むうち「なんだかウイルスじゃないぞ、何だなんだ?」のパニック小説。

前半はいったい何が原因で石油掘削基地の作業員が死んだのかのサスペンスな展開、後半は未知の恐怖との戦いというスリリングな展開。

話しがどんどんスケールアップしていき、日本政府や自衛隊を巻き込む大掛かりな事件に発展していく。
また、何が原因で石油掘削基地の作業員が死んだのかを追求していく様子は、「ジェノサイド」を連想させる。

ただディテールはもう一つ。
物語に勢いはあるけど、細かな部分の詰めが甘い感じ。
細部にこだわる読者には不満が残るかもしれないが、そこらへんをすっ飛ばして読めば、手に汗握りハラハラドキドキできるエンターテイメント小説。

巻末に記載されている「吉野仁」のコメントに共感。
そうなんである。「主人公が困難を克服しつつ己の力で敵と戦う姿を読みたいのだ」なのだ。

『このミステリーがすごい!』大賞の応募したときのタイトルは「下弦の刻印」
本書の中にもこのフレーズが出てくるんだけど。なんだか意味がよくわからない。
物語は終わっていないということなのか。

◆関連記事◆
第11回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作『生存者ゼロ』のプロモーション動画/YouTube
6,「生存者ゼロ」安生正:著(宝島社)/夢幻キリコのブログ

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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