だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

夢を売る男/百田尚樹

◆読んだ本◆
・書名:夢を売る男
・著者:百田尚樹
・定価:1,400円
・出版社:太田出版
・発行日:2013/2/26

◆おすすめ度◆
・作家志望者おちょくり度:★★★★
・出版業界裏話/自虐ネタ度:★★★
・ちょっといい話度:★★★

◆感想◆
出版社に勤める敏腕編集者・牛河原勘治は、自意識過剰で自己顕示欲が強い作家志望者を相手に、言葉巧みに「出版」という夢を叶えさせる編集者。果たしてその実態は…

多彩な著者がテーマにしたのは、本の出版を夢見る作家志望者と、それを自費出版モドキの手法で実現させる編集者の、いわば出版業界裏話し。

自分が書いた文章を本にして出版したいと考えている人間なんて「自意識過剰で自己顕示欲が強い」、さらに「小説を書くやつなんて頭がおかしいんだ」とまでけなしながらも、そんな作家志望者を言葉巧みにおだて上げ、金を巻き上げるというお話し。
著者自身のこともちょろっと触れたりするお遊びな自虐ネタも盛り込んで、ダメダメ作家志望者を滅多切り。

東野圭吾の「○笑小説」をブラックにした感じでしょうか。

それでも牛河原勘治の台詞を読んでいるうち、あこぎな商売をしているにもかかわらず、「夢を売るというのはあながち嘘じゃないのかも」と思わせるところがさすがです。

最後には心がジーンとくる場面も用意されてて、ちょっといい話しになってます。

「だな通信ミステリー文庫」なんていう弱小ブログにも、「ブログを書籍化しませんか?」なんていうメールがちらほら舞い込み、言葉巧みに誘ってくる。

ははーん、さては牛河原勘治が送り主だな。

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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