だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

海賊とよばれた男/百田尚樹

◆読んだ本◆
・書名:海賊とよばれた男
・著者:百田尚樹
・定価:上1,600円 下1,600円
・出版社:講談社
・発行日:2012/7/11

◆おすすめ度◆
・石油に命をかけた男たちの物語度:★★★★
・石油エネルギーから見た戦前,戦後の動乱期度:★★★★
・力強く初心貫徹な男の生き様度:★★★★
・出光興産の社員教育用にもうってつけ度:★★★

◆感想◆
明治の終わりから昭和にかけて、消費者と日本国のために石油の輸入・販売に力を注いだ出光興産の創業者・出光佐三。彼をモデルにした波乱と驚愕のノンフィクション・ノベル。

それにしてもやることなすことが命懸けな主人公・国岡鐵造。
単身満州に乗り込み、国岡商店という無名の個人企業の油を売り込んだり、禁輸措置中のイランから原油を買い込むという暴挙/英雄的行為をしたり、石油メジャーと互角の戦いをしたり、起死回生の策として巨大タンカーを建造したりと、それはもう大胆にして緻密、目先しかみていないようで遠い先まで見越した戦略的商活動が、 ハラハラドキドキもの。

そんな岡鐵造の回りには、彼の考えや人となりに心酔した社員や支援者があつまる。
私財をなげうってポンと大金を渡すパトロンがいたり、多くの人や会社が国岡商店を潰そうと画策する中、逆に国岡鐵造に共感して救いの手を差し伸べるGHQや石油メジャーや銀行の幹部がいたり,苦役もいとわぬ社員がいたり。

戦前から戦後の動乱期を、ブルトーザーのように走り抜けた国岡鐵造の生涯が、力強く描かれている。
いささか格好良過ぎで、脇役も国岡鐵造に心酔し過ぎなきらいはあるが、これがノンフィクション・ノベルだというからビックリ。
明治の男はやることが破天荒で頑固だなあ。

出光興産の社員教育用に使うと、社員の意気も上がるんじゃないかと。

CIAに手を回し、クーデターまで起こそうかという石油メジャー。
すごいですね。
やることが国岡鐵造の比じゃありません。

◆関連記事◆
出光佐三/ウィキペディア
『海賊とよばれた男』百田尚樹著《READING LIFE》/天狼院書店

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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