だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

ダークゾーン/貴志祐介

◆読んだ本◆
・書名:ダークゾーン
・著者:貴志祐介
・定価:1,800円
・出版社:祥伝社
・発行日:2011/2/20

◆おすすめ度◆
・バトルゲーム小説度:★★★★
・殺戮に次ぐ殺戮度:★★★
・ミステリー小説度:★★★

◆感想◆
暗い部屋の中で覚醒した塚田は、奨励会の棋士であることと同時に、赤の王将であると自覚する。その時から地獄のようなバトルがはじまった…

悪の教典」でサイコな教師のぶっ飛び殺戮劇を描いた著者だが、今度の小説はモンスターになった人間たちが殺戮のゲームを行うというバトルゲームな内容。

軍艦島らしき所を舞台に、それはもう恐ろしい姿に変身した人間たちが、人間将棋を100倍残虐にパワーアップしたような死闘を繰り広げる。
この悪夢のようなゲームと交互に描かれるのが、主人公塚田の、奨励会の棋士としてのリアル世界の日常。
登場人物や出来事が、微妙にバトルゲームの異世界とシンクロしていくという構成。

けっこう思い切ったエンターテイメント。
著者には「クリムゾンの迷宮」という本書に似たバトルゲームな小説があったけど、その延長線上にあるよう。
ただ、リアルな世界のミステリーな仕掛けはどうかな、と。
そんなもん描かないで、バトルゲーム一本槍で不条理感いっぱいの方がスッキリしてたかも。

しかし、よくこれだけ異世界のルールやモンスターの殺傷能力なんかを考えたものよ。
ゲームクリエイターともなれば、四六時中ああでもないこうでもないと考えているだろうげど、けっこう面倒くさそう。
いっそのこと本書のモンスターや異世界の設定そのままゲームに移植したらどうだろう? なんて思ってしまうほど作り込んでいるのは確かだ。

ダークゾーン

貴志祐介 祥伝社 2011-02-11
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本書のバトルゲームは「将棋」がモチーフになっているけど、著者の趣味が囲碁や将棋のようで、納得。
次は囲碁を題材にした小説か!?(なんか地味だ)

◆他サイトの感想など◆
朴念仁と居候
Marice in Woderland
シンさんの偽哲学の小部屋

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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