だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

ダンシング・ヴァニティ/筒井康隆

◆読んだ本◆
・書 名:ダンシング・ヴァニティ
・著 者:筒井康隆
・出版社:新潮社
・定 価:1,400円
・発行日:2008/1/30

◆評価◆
・実験的後半生回顧録度:★★★
・繰り返される夢の中の夢の中度:★★
・人生は走馬灯のように度:★★★

◆感想◆
いきなりの反復文章に読む方もそれなりの覚悟を決めて、久しぶりの著者の実験的小説を堪能。
なんだか最近の著者の小説は、老いや死といったものがテーマになっていて、読む方も昔みたいに若くないもんだから、それなりにリアルに感じる部分もあった りして、やや寂しくなる。
なんだか私小説を読んでいるような感じだし。
おまけに著者のあったかもしれない半生を追体験している風にも読める。

なんか暗い感じの言い回しになったが、小説自体は相変わらず(?)のブラックでスプラッターなシーンや、反復されるシーンの微妙な違いと映像的な文章の編 集があったりして、とても前衛的だ。
実験的なのにいぶし銀の味わい。すごいぞ。

毎日どうやって楽しようかと考えている自分とは、大違いだ。
自分と著者と比較しようとすることじたい、無謀かもしれないが。
(ステッキで殴られそうだ)

ダンシング・ヴァニティ/筒井康隆の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

FC2Ad