だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

獣の奏者 外伝 刹那/上橋菜穂子

◆読んだ本◆
・書名:獣の奏者 外伝 刹那
・著者:上橋菜穂子
・定価:1,500円
・出版社:講談社
・発行日:2010/9/3

◆おすすめ度◆
・エリンとエサルのもの悲しい恋愛小説度:★★★
・正直でためらわない人生度:★★★★
・強く前向きな女性/弱く哀れな男性度:★★★★

◆感想◆
ファンタジー小説の傑作「獣の奏者」の登場人物二人を主人公にした恋愛小説。
エリンとイアルがいかにして結婚するにいたったかという短編「刹那」と、エサルの若き日の恋愛と人生を描いた短編「秘め事」。おまけに微笑ましい掌編「初めての…」の合わせて3編。

登場人物と王獣の関わりを背景として、主人公たちが愛する人とどのように過ごし、どのように人生の物語として捉え、どう生きようとしたかがテーマ。

著者はあとがきで、「自分の人生も半ばを過ぎたな、と感じる世代に向けた物語になったようです」と書いているが、言い方を変えれば「そのときそのときに悔いが残らないように生きろ。大きな決断した時は辛く苦しいかもしれないが、年齢を重ねてから振り返ったとき、それはとても輝いている」みたいなことかと。

エリンもイアルも自分に正直に、そして思うことにためらわない姿勢が眩しい。
人生も半ばを過ぎたなと感じる世代向けというより、やっぱり若い人向けの物語だろう。
おじさんがこうゆう恋愛小説を読むと、なんか綺麗すぎて照れちゃうし、自分が情けなくなる。
あるいはしょうもない男たちに弱さと哀愁を感じる。

獣の奏者 外伝 刹那

上橋 菜穂子 講談社 2010-09-04
売り上げランキング : 39

おすすめ平均 starAve
star1賛否あるでしょうね。
star2自分の人生を生きる
star3"外伝"であるべき物語

by ヨメレバ

「獣の奏者」もファンタージの傑作だけど、「十二国記」も素晴らしい。
毎年夏になると読み返す「十二国記」。今年は「月の影 影の海」と「図南の翼」を再読。
心が折れそうになるのを懸命にこらえ、何が良いことで何が悪いことなのか葛藤し、どんどん成長していく主人公たち。
おれが守ってやるぞ陽子!
家来にしてくれ珠晶!

◆他サイトの感想◆
なまけもののひとりごと


テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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