だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

土曜日は灰色の馬/恩田陸

◆読んだ本◆
・書名:土曜日は灰色の馬
・著者:恩田陸
・定価:1,900円
・出版社:晶文社
・発行日:2010/8/20

◆おすすめ度◆
・エッセイなど色々度:★★★
・恩田陸が分かる度:★★★
・「薮の中」は本格ミステリー小説度:★★★★

◆感想◆
本や少女マンガや映画にまつわるエトセトラ。
これを読めば、恩田陸がどんな小説や映画に興味を持ち、どんな風に影響され、どんな風に考えたかが分かる仕組み。
恩田陸の人となりを知るにはもってこいのエッセイ?集だ。
ただ彼女の嗜好とシンクロする所がないと、置いてけぼりになった気分。
少女漫画やドラマについてのくだりは、自分のテリトリーと違い過ぎて(少女漫画読まないし)やや置いてけぼり。

でも、出だしの「硝子越しに囁く」はまるで短編のホラー小説見たいにそこはかとなく怖かったし、三島文学を「ケレンと様式美」だと喝破するあたりにも著者の作風が伺える。

特に芥川龍之介「薮の中」のミステリー小説的解題は面白いぞ。
あの有名な短編小説も、読み方によっては本格ミステリー小説になるという。
前半の客観的な登場人物の証言と、後半の主観的な供述から、矛盾のない展開を見つけ出していくと。
あ~ら不思議、なんと犯人が浮かび上がってくるではないか!
全然「薮の中」じゃないぞ。
「薮の中」は本格ミステリーだったとは。

共感覚
共感覚/ウィキペディア

「硝子越しに囁く」では共感覚についてふれられている。
文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする共感覚。
子供の時に共感覚を経験する人はけっこういるみたいで、自分も「眼に鉄の味を感じた」ことがある。(これも共感覚なのか?)

大人になってからは全くなかったんだけど、先日寝る前に本を読んでいる時、活字に色がついて見える共感覚を体験!
読んでいる本の所々の活字が、紫色に見えるんである!!

その時は、眠る寸前。眼はあいているけど脳のほとんどは寝ている、みたいな状態。
前頭葉の支配から脳の各部が逃れはじめた睡眠直前に、神経回路が迷走したんじゃないかとかってに想像しているんだが・・・

◆他サイトの感想◆
晶文社の土曜日は灰色の馬のページ ウェブに掲載された文章が読めます
一日一読

土曜日は灰色の馬

恩田 陸 晶文社 2010-08-07
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藪の中 (講談社文庫)

芥川 龍之介 講談社 2009-08-12
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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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