だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

西巷説百物語/京極夏彦

◆読んだ本◆
・書名:西巷説百物語
・著者:京極夏彦
・定価:1,900円
・出版社:角川書店
・発行日:2010/7/30

◆おすすめ度◆
・おとろしいミステリー小説度:★★★
・あばかれる人間の業度:★★★
・これで終いの金比羅さん度:★★★

◆感想◆
舞台を関東から関西に移し、主役を又市から林蔵に替えた、巷説百物語シリーズの最新作。
曰くのある人物の隠された姿を、林蔵が仕掛けたからくりであぶり出す。
ミステリー小説はナゾを解き明かすが、本シリーズは「人の業」を解き明かすというしくみ。

やや強引な展開もあるけれど、登場人物の業がミステリー小説の作法によって暴かれる展開はなかなか鮮やか。 関西弁も、独特の雰囲気を造り上げるのに効果的。

でももうちょっと深みのある業が欲しかった?
物語を造り過ぎて、絵空事が絵空事に感じてしまうというか。
落ちが見えてしまい、読者の業は解き明かされないというか。

欲張り?

西巷説百物語 (怪BOOKS)
西巷説百物語 (怪BOOKS)京極 夏彦

おすすめ平均
stars林蔵の仕掛け
stars瑕と狂気を孕んだ幸福
starsそうきたか
starsもう一つのサイドストーリー

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

大団円での林蔵の決め台詞「これで終いの金比羅さんやで」っていうのは、どういう意味なんだろう?

「靄船の林蔵」だから金刀比羅さんなのか?
「屁こいて寝よ」みたいなもんか?
「金比羅船々」と関係あるのか?

◆他サイトの感想◆
WEB本の雑誌

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://danatuusinmystery.blog17.fc2.com/tb.php/340-597c9114
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad