だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

エデン/近藤史恵

◆読んだ本◆
・書名:エデン
・著者:近藤史恵
・定価:1,400円
・出版社:新潮社
・発行日:2010/3/25

◆おすすめ度◆
・自転車レース小説度:★★★
・ツール・ド・フランスの過酷さと緊張度:★★★
・事件の背景にあるプロの厳しさと才能と信頼度:★★★★

◆感想◆
ツール・ド・フランスに出場する夢がかなった主人公白石誓。しかし、レースがはじまると、チーム内にはどこかぎこちない空気が・・・

サクリファイス」の続編。
こんどはツール・ド・フランスが舞台。
地名がフランス語だし登場人物もカタカナばっかりで、「うーむ、これは困った。地名と人名の区別がつかないぞ・・・」と、カタカナ固有名詞苦手症候群を発症しかけたが、思いのほか登場人物も少なく楽勝!
よかったよかった。

そんなことより小説の内容。
主人公は「サクリファイス」と同じ山岳を得意とするレーサー白石誓。
フランスのチームに所属し、ミッコというエースのアシスト役だ。
自分の勝利のために走るのか、それともミッコのアシスト役に徹しチームを優勝させるために走るのか、その葛藤が読みどころの一つ。
「サクリファイス」と同じテーマだな。
またそれがミステリー小説としての伏線にもなっている。

といってもミステリーな展開はわずか。
レースの駆け引きや、ツール・ド・フランスという自転車競技に関する興味でクイクイ読ませる。
レースに関するくどい説明がなく(逆に説明不足なくらい)、短い文章で登場人物の心理描写をするあたり、スカットしていてスポーツ小説らしくいい感じ。

読後の印象も爽やか!
「サクリファイス」を読んでからご一読を。


1004121710.jpg
ツール・ド・フランス/ウィキペディア

あれよあれよという間に読み終わってしまた本書。
1ページに占める文字数が少ないのか?
それともサクサク読ませる文章作法があるのか?
とおもったら、初出「新潮ケータイ文庫DX」の文字が。

これが噂のケータイ小説?
でもあんまり普通の小説と変わらないような気が。
単行本用に校正したのかな。

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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