だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

魚舟・獣舟/上田早夕里

◆読んだ本◆
・書名:魚舟・獣舟
・著者:上田早夕里
・定価:590円
・出版社:光文社文庫
・発行日:2009/1/20

◆おすすめ度◆
・ダークSF短編集度:★★
・濃密で凝縮されたSFのエッセンス度:★★★
・暗いトーンに揺さぶられる魂度:★★

◆感想◆
全体的に暗いトーンのSF短編集。
SFが読みたい 2010年度版」で4位だし、帯には「年間ベスト級」「傑作」「日本SF史上屈指の力技」「骨太の世界設定」「感情あふれるドラマ」などの言葉が乱れ飛び、読む前に期待が膨らむ一冊なんである。

実際読んでみると、なかなか物語の設定は凝っているし内容や展開もハード。
中編や長編にしてもいけそうな物語を、短編に凝縮しているような印象。
だがそのエッセンスが暗いなあ。
それゆえ読者の心を揺さぶるような力を生み出しているけど、間違えても読んで楽しくなるタイプの小説ではない。

中でも本書の約半分の量を占める中編「小鳥の墓」が、「時計仕掛けのオレンジ」風な社会を舞台にしていて興味をそそられる。
主人公のこれからがもっと読みたくなる展開だ。


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魚舟・獣舟 (光文社文庫)
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おすすめ平均 star
star短編集
starもっと、日の目を見せてあげたい作品。
starかなりのレベルのSF短編集
starとても良い
starこれを読んで「火星のダーク・バラード」がすごく気になってきました。

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「小鳥の墓」は「火星ダーク・バラード」にリンクした物語りだそう。
これを読めば「小鳥の墓」の主人公が、どんな心の暗黒面をしているのか分かりそうな感じだ。「火星ダーク・バラード」、読みたくなるなあ。

って実は昔、「火星ダーク・バラード」を読んでるんだけど、ちっとも覚えていないんである。
これはひょっとすると、幸せなことなのか?

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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