だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

狐火の家/貴志祐介

◆読んだ本◆
・書 名:狐火の家
・著 者:貴志祐介
・出版社:角川書店
・定 価:1,500円
・発行日:2008/3/31
     
◆評価◆
・密室ミステリー小説度:★★
・ユニークな登場人物度:★★
・微妙なユーモア度:★★

◆感想◆
谷間の道を走って家にたどり着いた西野は、部屋に入ろうとした時強烈な違和感に襲われる。そして奥座敷の襖を開け放った西野が目にしたのは、娘が死んでいる姿だった…

硝子のハンマー」で登場した、美人弁護士の青砥純子と防犯ショップ店長にして元ドロボーの榎本径を主役とした密室ものミステリー。
なかなか凝った密室を考えだしているが、ピンとこない。
著者の思惑が空回り気味だ。
シリーズ前作の「硝子のハンマー」は面白かった印象があるんだが…

強気で自称美人の青砥純子も、冷静沈着な榎本径も、もうちょっとハチャメチャな性格でも良かったかも。
そこはかとないユーモラスな表現や展開が、二人の性格と相まって盛り上げる展開だったら嬉しい。

最後の一編は楽屋落ちというか投げやりというか。
でもこの「犬のみぞ知る」が一番著者の気持ちがわかって面白かった!

それはさておき、ウヘッと思ったのは「黒い牙」のワンシーン。
この短編はクモ(昆虫というか脚が8本あるやつね)が重要なポイントとなっているんだが、女弁護士も主人公の一人である夫を殺された未亡人も、クモが大の嫌いという設定。
それがあんなことをっっ!!

自慢する訳じゃないが自分はゴキブリが大嫌いで、二人の女性のクモ嫌いはとってもよく理解できるんだが、あんなことをするとはとても考えられないっっ!
ゾゾーッ!!
このシーンだけは、ホラーだ。

狐火の家/貴志祐介の表紙
 

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