だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

秋の花火/篠田節子

◆読んだ本◆
・書名:秋の花火
・著者:篠田節子
・出版社:文芸春秋
・定価:1,619円
・発行日:2004/7/10

◆評価◆
・非純愛小説度:★★
・生と性度:★★
・中年主婦向け度:★★★

◆ひとこと◆
閉塞した日常に疲れ、ふとしたきっかけで起き上がる性的な情念。人間の持っている根源的な思いを綴った短編集。

この人の小説って、やっぱり切り口が微妙にずれてる。そのずれ加減が危うい感じで良い。
一人で遊園地にいる、見合い相手に振られたさえない男性。彼に声をかける奇妙な少女。二人は観覧車に乗り込むが、操作員のミスで途中停止してしまう。
「観覧車」の展開は、陰靡で性的なのに、物悲しく悲愴。

他の短編も、「生」「性」「死」といった題材を扱いながら、人間の持つ性を描き出している。
最近流行りの「純愛」の向こうをはるような内容。
ただ登場人物はいずれも高齢なので、若い読者には敬遠されそう。
中年以降の女性には、共感必至か。



秋の花火/篠田節子の表紙とAmazonでのレビュー
秋の花火
秋の花火篠田 節子

おすすめ平均
starsずっしり重い読み応えある短編集
stars結局,「観覧車」
stars読み応えのある「観覧車」
stars揺れる心
stars人生の足跡。それが、どんなに愚かであろうとも……。

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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