だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

エッジ/鈴木光司

◆読んだ本◆
・書 名:エッジ
・著 者:鈴木光司
・出版社:角川書店
・定 価:上1,600円 下1,600円
・発行日:2008/12/19

◆評価◆
・人類滅亡型SF?度:
・輪廻転生型ホラー?度:
・探偵型ミステリー?度:
・愛のファンタジー?度:

◆感想◆
冴子の父親は18年前に失踪し、いまだ行方不明。気持ちの多くを父への思慕と捜索に充てながらも、ライターとして頑張ろうとしている彼女に舞い込んだ仕事は、藤村一家失踪事件のルポであった・・・

ウーム、これはちょっといただけないなあ。
正直な感想を一言でいうと「なんだこれ?」

世界各地で人が失踪するという事件を発端に、物語が展開していくんだが、起承転結の「起」の部分はOK。
ちょっとホラーっぽい所も、「リング」3部作の著者らしくて、先の展開を期待させる出だし。

でも「承」になって「??」
「転」では「あらま」
「結」では「酔っぱらって書いてるのか?」

こうゆうのは編集者とかが、作家と打ち合わせなり何なりをして、内容や文章を見直してから出版するべきものなんじゃないのかしらん。
そこここに瑕疵が見受けられ、内容もブレまくり。

それよりも著者のことが心配になってくる。
著者は、「リング」「らせん」「ループ」という面白くて話題になり売れた作家、というお荷物を背負って、精神的に苦労したんじゃないか。
自分の才能とかにも疑問を感じ、幾度となく物書き家業を辞めようとし、しかし周囲の励ましとかに支えられて、ようやく本書「エッジ」を上梓。
ところが本書の出来が・・・

と、いらぬ心配までしてしまう本なのであった。


yun_1634.jpg
カリフォルニア州


そうはいっても、部分的には光る文章もあったりする「エッジ」
SFっぽい書き方するから瑕疵が目立つのであって、ファンタジーかホラーとして読めば、納得できるのかな?

そういえば井上夢人の「メドゥサ、鏡をごらん」を読んだ時も、はじめは「これはスゴイミステリーだ! 傑作になるんじゃないか!!」と思ったが、読み終わった時は本を投げつけたくなった記憶が。

あんまりジャンルを決め打ちして読むと、良い事はないのかもね。
でもSFっぽいこと書くんだもん、しょうがねいよね。



エッジ/鈴木光司他の表紙



◆他サイトの感想◆
面白く読んだ方も多いみたいで、良かった良かった。
ラッシュライフ
たまの独り言
ふるちんの「頭の中は魑魅魍魎」


テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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