だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

土井徹先生の診療事件簿/五十嵐貴久

◆読んだ本◆
・書 名:土井徹先生の診療事件簿
・著 者:五十嵐貴久
・出版社:幻冬舍
・定 価:1,400円
・発行日:2008/11/10

◆評価◆
・少年向けミステリー短編集度:★★★
・暇な女性副警察所長と温和な獣医とその孫のトリオで解決度:★★
・獣医が解き明かす事件の真相度:★★★

◆感想◆
新米女性警察官なのに、訳ありで南武蔵野署の副所長という役職についた立花令子。とくだんやることもなく、彼女は毎日暇を持て余し気味。
そこにひょんな事で獣医の土井徹、その孫桃子と知り合う。令子は仲良くなった土井先生に事件の相談をするようになり・・・

単純に解決するように見える事件も、動物と話しができる?という土井先生の知識と見識で違った展開が見えてくる、という動物の詳しい知識をキーにしたミステリー連作集。

先日読んだ「ガリレオの苦悩」もそうだけど、専門的な技術や知識を利用したトリックが流行ってるのかな。
普通の人が見たり考えたりしても解き明かせない謎。
専門的な知識がないとわからないトリック。

普通のトリックなら「なるほど、これは一本取られた(膝ポン!)」みたいな感じになるが、あまりにもディープなトリックなど「ふーん、そうなんだ(頭ポリポリ)」って感じで、説得力に欠ける。
謎解きが小説のメインではないからそれでもいいし、トカゲ類の水の飲み方とかナキオカヤドカリについても学習できて、飲み屋で自慢できる(?)からいいけど。

ということで、そんな動物の詳しい生態とかも分かっちゃうミステリー短編集。
動物好きの方には、著者とのマニアックな知識比べができていいかも。

読みやすく癖のない著者の小説は読者を選ばないが、本書はさらに単純明快な展開で、どちらかというと若年層向きかな。



狼少女
不思議館~史実に隠された衝撃的な話~ 狼に育てられた少女


本書に登場する温和な獣医土井先生は、孫の桃子によると「動物と話せる」という設定だ。
動物が何を考えているのか分かる。スバラシい!

この設置で思い出したのは、赤ん坊の時に捨てられ、狼に育てられた「狼少女」の話し。
動物と一緒に育てば、その動物と心が通い合い、意思の疎通ができるようになるかもしれないぞ。 オレはやだけど。
それに日本語を覚えられないし。



土井徹先生の診療事件簿/五十嵐貴久の表紙
 

◆他サイトの感想◆
最後の本たちの国で
チャウ子のそれでも本を読むのだ
待ち合わせは本屋さんで


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