だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

穂足のチカラ/梶尾真治

◆読んだ本◆
・書 名:穂足のチカラ
・著 者:梶尾真治
・出版社:新潮社
・定 価:2,000円
・発行日:2008/9/20

◆評価◆
・少年少女向けSF度:★★★★
・安定と調和度:★★★
・かわいいぞ、穂足度:★★★★★

◆感想◆
うだつの上がらない営業マン海野浩は、目覚めた布団の中でため息をつく。また憂鬱な一日が始まるのだ。家族は誰も起きてこない。ひとり朝食をとり玄関に向かおうとすると、いつもは寝ているはずの穂足が。「じゃあ穂足。ジィパパ行ってくるからね」と声をかける。「いってらっしゃい。でもジィパパ、恐いリュウががいるからね。危ないよ」・・・

うだつの上がらない父親浩。パチンコ好きの母親月代。
引きこもりの長男太郎。
痴呆症の祖父十三郎。
いつかステキな男性が現れると思ってる娘七星。
海野一家はそれぞれが問題を抱え、崩壊寸前。

そんな中で唯一の救いは、七星の息子穂足(ほたる ♂ 3歳)。
なんの邪気も損得もなく、海野家の全員に愛嬌をふりまく穂足。
みんなにかわいがられる穂足。
ところがそんな穂足には、とんでもないチカラが!!

著者らしいリリカルでファンタジックでハートフルな少年少女向けのSF小説。
少年少女向けだけど、大人が読んでも心が和むな。
こんな風になったら理想的だよなぁ。

それにしても、穂足の描写がいい!
ニコニコと笑顔をふりまいて、聞き分けが良く、素直で愛らしい穂足。
こんなかわいい子供がいたら、最高だな。
おまけに、とんでもないチカラもあって。

少年少女にオススメなのはもちろんだけど、「オトナの事情」でお疲れ気味のお父さんやお母さんもどうぞ!
ひょっとすると穂足の不思議なチカラが移り、シアワセになれるかもしれない。


ブルーベルベット


「穂足のチカラ」に登場する穂足は、赤いビロードの布があると安心する。
ライナスの毛布みたいな。
本書とは全然関係ないけど、デビット・リンチ監督の映画「ブルーベルベット」に登場するアブナいデニス・ホッパーも、確かベルベットを銜えていたような記憶が・・・
ベルベットは妙なチカラと関係あるのか?
著者が好きなだけか。

穂足のチカラ/梶尾真治の表紙
 

◆他サイトの感想◆
takoponsの意味

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