だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

グリズリー/笹本稜平

◆読んだ本◆
・書 名:グリズリー
・著 者:笹本稜平
・出版社:徳間書店
・定 価:1,900円
・発行日:2004/8/31

◆評価◆
・戦う警察と狂ったテロリスト度:★★
・大国に刃向かう男度:★★
・フィービ大好き度:

◆感想◆
元北海道警狙撃手の城戸口は、登山中に一人の男と合う。その男は、かつて城戸口が直接かかわった事件の犯人だった。男は「真に理性に拠って立って殺人を犯せるのは国家だけだ」という言葉を残し立ち去るが…

過去に狙撃手という任務とはいえ、人を殺したことのある、城戸口。
元自衛隊のエリートで独特の政治観を持つ男、折本。そして彼の目標とするテロを実現させる過程が描かれる。

登場人物や北海道という極北の舞台など磐石の構えなのに、粗筋を追うような展開と描写。もったいない。
雪山を舞台に、もっとスリリングな冒険小説にして欲しかった。
銃器や爆薬に詳しいテロリストの姿も、はじめは非情で酷薄なのに、フィービ大好き男に変貌してしまうのも納得いかない。
城戸口の苦悩も苦悩のままのようだし、折本の仕掛けもなんだか尻すぼまり。

このての謀略小説、スパイ小説(今どきスパイ小説だって)は、読めない体になってしまった。
やはり共感やカタルシスを感じるには、魂や思いが描けていないとね。

グリズリー/笹本稜平の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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