だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

Fake/五十嵐貴久

◆読んだ本◆
・書 名:Fake
・著 者:五十嵐貴久
・出版社:幻冬舎
・定 価:1,700円
・発行日:2004/9/25

◆評価◆
・ギャンブル詐欺小説度:★★★★
・完全無欠の仕掛け度:★★★★
・手に汗握る駆け引き度:★★★

◆感想◆
頭は超悪いが、芸術のセンスはある浪人生昌史。芸大に合格させて欲しいという父親の願いを叶えるため、探偵の宮本は秘策を使うが…

IT技術を使ったカンニングで、大学入試センター試験に臨む宮本。彼に協力する東大卒の美人にして宮本とは訳ありの関係の加奈。芸術には興味と能力はあるが、デブで引きこもりで要領の悪い昌史。賢く金もうけに天才的な才能がありギャンブルにも天才的な力があるが、人に好かれたことのない沢田。
登場人物はなかなかユニークでコメディータッチ。描写もうまい。

後半の復讐劇もテンポいいし、ポーカーのシーンも「マルドゥック・スクランブル」には及ばないものの、緊迫した駆け引きが展開される。
惜しむらくは、全体的に素直すぎるところか。

相手を騙そうとする策は、うなずけるもののインパクトに欠けるし、伏線も見え見えでいささか興醒め。 著者は登場人物の沢田と違い、素直でストレートな性格か。
それが小説に現れているように感じる。


DSC_0726.jpg


「Fake」に出てくるカンニングの手法。
真似するやつが絶対出てきそう。
真保裕一の偽札作りの小説が出た時も、同じような手口で偽札を作って逮捕された男がいた。
模倣されるということは、それだけ説得力とリアリティがあるということね。


Fake/五十嵐貴久の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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