だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

笑犬樓の逆襲/筒井康隆

◆読んだ本◆
・書 名:笑犬樓の逆襲
・著 者:筒井康隆
・出版社:新潮社
・定 価:1,500円
・発行日:2004/12/5

◆評価◆
・スーパーエッセイ度:★★★★
・作家&俳優筒井康隆の周辺度:★★★
・世の中、間違っとる!度:★★★★

◆感想◆
「噂の真相」に連載していたエッセイ集。
久しぶりに筒井康隆の、毒のあるエッセンスを楽しめる。

断筆宣言がらみの話題で始まり、芝居、戦争、自宅周辺の飲食店、自著の話と盛り沢山。
酒鬼薔薇聖斗の出現に社会の暗部を見い出し、小学生の化粧を肯定し(ロリコンの気があるのか?)、シラクとブッシュの間抜け対談を虚構し(笑いながらも数%の真実味が)、9・11同時多発テロの巨大なビルが崩壊する様を面白がるスーパーぶり。
いずれもストレートな文章のようで、ひねったりブラックだったりと、著者の小説と同じような読み方ができて嬉しい。

印象深かったのは、「パプリカ」を書いている時、一夜にして白髪となり、また「パプリカ」を読んだ女性が、精神的ダメージを受け入院したところ。
「パプリカ」がどんな小説だったか記憶はおぼろだが(過去に読んだ本のほとんどが、記憶の彼方に…)、こんな話を読むと、再読したくなる。
他にも、「わたしのグランパ」「魚籃観音記」「悪魔の辞典」などにふれており、筒井フリークには見逃せない。

笑犬樓の逆襲/筒井康隆の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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