だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

楽園の眠り/馳星周

◆読んだ本◆
・書 名:楽園の眠り
・著 者:馳星周
・出版社:徳間書店
・定 価:1,600円
・発行日:2005/9/30

◆評価◆
・ノワール度:★★★
・虐待する側の論理度:★★★★
・それに起因する心の葛藤度:★★★

◆感想◆
刑事の友定は妻と別れてから、息子の雄介を虐待するようになる。可愛い息子でありながら、雄介の柔らかな皮膚に暴力をふるうことを止められない。いつか自分の仕業がばれてしまうのではないかと思っている時、雄介を預けている託児所から電話が…

どうにも自分の衝動を止められない友定。彼の息子で、半ば自閉症に落ちいている雄介。恋人に裏切られ、幼い頃から父親に暴力を振るわれていた高校生の妙子。

雄介と妙子がふとしたきっかけで出会うことから、二人の逃避行が始まる。
妙子は、雄介に自分と同じ虐待の痕跡を発見し、雄介を自分の子供のように守ろうとするが、親であり刑事の友定は、執拗に息子を探し出そうとする。

逃げる妙子と雄介、追う友定。

登場人物も少なく、展開もストレートで分かりやすい。
最盛期?の馳星周的暴力シーンもなく、込み入ったヤクザや中国系マフィアの人間関係もなく、きわめてシンプル。
児童虐待される側とする側が、援交や出会い系サイトなどをからめて描写されているところに著者の持ち味を感じさせる。が、なんか作風がかわったなぁ。

でも結末は馳星周ノワール。
なにもそこまでしなくたって、と思うのはノワールを語る資格無しか?

楽園の眠り/馳星周の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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