だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

包帯クラブ/天童荒太

◆読んだ本◆
・書 名:包帯クラブ
・著 者:天童荒太
・出版社:ちくまプリマー新書
・定 価:760円
・発行日:2006/2/10

◆評価◆
・心の痛みを修復する方法度:★★
・社会と少年少女たちの関係度:
・不安・いらだち・将来度:

◆感想◆
どこかしら不安でいらだって将来に希望を持てないでいる高校生の笑美子。彼女は、傷を受けた場所に包帯を巻き、傷を癒そうとする…

いろんな理由で心に傷をうけた登場人物たち。その心の傷を癒すために、傷を受けた場所にある物に、包帯を巻くという儀式めいた代替行為を行う。
その行為は、なぜか彼女達の心を癒すのだが。

それがどうした?って感じ。

「物に包帯を巻く」という行為は、示唆的・暗示的でアイデアとしては悪くないし、その行動が社会や仲間との軋轢を生んだり、連帯感を強くしたりするという展開に文句はないけど、「それで?」「これで終りなの?」といいたくなる内容。
「起承」だけで完結、みたいな。

少年少女たちがガラスのように傷付きやすいのは分かったけど、これでは大人の共感は得られないだろうし、傷付きやすい少年少女たちだって包帯を巻こうと思わないんじゃない?
だいたい包帯を巻いている自分を見てもらうことに意味があるので、物に巻いた包帯を見て、その意味が分かるのは自分だけじゃん。

包帯クラブ/天童荒太の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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