だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

日本全国もっと津々うりゃうりゃ/宮田珠己

◆読んだ本◆
・書名:日本全国もっと津々うりゃうりゃ
・著者:宮田珠己
・定価:1,500円
・出版社:廣済堂出版
・発行日:2013/8/25

◆おすすめ度◆
・お気楽旅行記度:★★★
・脱力系エッセイ度:★★★★
・異世界を味わえる旅行ほどすばらしい度:★★★★

◆感想◆
「日本全国津々うりゃうりゃ」に続く脱力系旅行記第2弾。

長崎ランタンフェスティバルを見て、布団の中にランタンを詰め込んで眠ってみたいと思ったり、永平寺で座禅体験をし鼻の痒みに苦悶したり、鉄道模型博物館で、あまりの充実度にこたつを置いてお茶でもすすりたいと思ったりの脱力ぶり。

素敵過ぎます、宮田珠己。
「おやさとやかた」とか「簀巻きの禅僧」とか「特大タコ滑り台」とか、目の付けどころが尋常じゃありません。
石好きやシュノーケリング好きの特技も発揮されて、もう好きなことを好きなように熱中する姿勢が横溢。 人生はこうじゃなくっちゃいけません。あくせく働いてるばかりじゃ、人生を楽しめません、と思わせるエッセイ集。

著者のユニークなイラストもいいですが、テレメンテイコ女子の仮面ライダーと娘のアンパンマンも味わいが深過ぎます。

◆関連記事◆
『日本全国もっと津々うりゃうりゃ』宮田珠己/廣済堂よみものWeb
 本文がちょっと読めます。
日本全国津々うりゃうりゃ/宮田珠己/サイト内

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ライオンの棲む街 ~平塚おんな探偵の事件簿1~/東川篤哉

◆読んだ本◆
・書名:ライオンの棲む街 ~平塚おんな探偵の事件簿1~
・著者:東川篤哉
・定価:1,400円
・出版社:祥伝社
・発行日:2013/8/20

◆おすすめ度◆
・ライトミステリー小説度:★★★
・元気な女探偵とややボケの女探偵助手度:★★★
・平塚在住ミステリーファン必読度:★★★

◆感想◆
男勝りで元気いっぱいで猪突猛進な女探偵・生野エルザと、彼女の旧友にして失業中の川島美伽。二人が平塚の街を舞台に、様々な事件を解決する…

「烏賊川市シリーズ」や「謎解きはディナーのあとでシリーズ」に続く新シリーズ。
例によって凸凹コンビがミステリーの定番な事件を、ユーモアと軽いノリで解決していく連作短編集。

軽ーくささっと読めるのは酷暑の夏向け。
あんまり難しいことを考えなくていいから気楽に読める。
ややユーモアもキャラクターに難はあるけど、これからドンドン過激でトンデモないキャラになっていくと嬉しいかも。

自分には縁のない「平塚」が舞台というのが残念。
平塚に住んでれば、地元を舞台にした「謎解きはディナーのあとでシリーズ」みたいに馴染めたかも。
平塚在住のミステリーファンは必読?

帯には「声優 堀江由衣さん推薦!」
アニメ化の予感が。

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劣化刑事/戸梶圭太

◆読んだ本◆
・書名:劣化刑事
・著者:戸梶圭太
・定価:638円
・出版社:徳間文庫
・発行日:2013/8/15

◆おすすめ度◆
・スーパーB級警察小説度:★★★★
・激しい暴力から静かな狂気へ度:★★★
・刑事の芝居に大笑い度:★★★

◆感想◆
警察の誤認逮捕で人生を狂わされた赤石。極度の引きこもりになった彼が、ひょんなことから殺人現場を目撃してしまうが…

引きこもりの殺人現場の目撃者を中心人物にして、精神を病んだ暗い刑事やヤクザまがいの刑事などがくんずほぐれずの追いつ追われつで、壮絶バトルを繰り広げるスーパーB級警察小説。

激しい暴力シーンもさることながら、精神を病んだ暗い刑事の静かな狂気が強烈に印象的。
どっかでこんな人とすれ違ってるかもしれないと思わせるリアルさもあって、ひたすら暴力的だった従来の登場人物と比べても異質な狂気を感じさせる。
こんな刑事、いそうだで怖い。

脇役にも、ゴミ御殿の何言ってんだか分かりにくい親父とか、一見まじめそうだけど劣化し始めている警察署長とか、日本を見限っているコスプレ少年とか。

いずれも癖の強いキャラクターばかりだが、まともじゃ生きていけない世の中を反映しているのか?

刑事が芝居を打って参考人の気を引くシーンは爆笑もの。
こんな話しを聞いたら、どんな奴か絶対見たくなる。

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