だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

泣き童子 三島屋変調百物語参之続/宮部みゆき

◆読んだ本◆
・書名:泣き童子 三島屋変調百物語参之続
・著者:宮部みゆき
・定価:1,700円
・出版社:新潮文庫
・発行日:2013/6/30

◆おすすめ度◆
・江戸時代 不思議恐ろし百物語度:★★★★★
・心がほっこりしたい方へ度:★★★★
・背筋がゾゾッとしたい方へ度:★★★★

◆感想◆
不思議な話しを聴き集めている三島屋の行儀見習いのおちかが、叔父の提案で百物語を聞き集めるという、「おそろし」「あんじゅう」に続く「三島屋」シリーズの第三巻。

前作同様、登場人物の造形がいかにも宮部みゆきらしくとっても優しい。
百物語という怪談話なのに、心ががほっこり暖まる人物や内容。
水戸黄門みたいに揺るぎない展開で、「三島屋」シリーズがお好きな方は、その期待を裏切らない出来映え。さすがです。

そんな微笑ましかったり優しかったりする短編の中で、表題作の「泣き童子」はかなりビックリ背筋がゾゾッの怪談。
映画なんかでびっくりどっきりさせるシーンはよくあるけれど、小説で、ワンフレーズでここまでゾゾッとさせるのは至難の業では。
球形の季節/恩田陸」以来のビックリ背筋ゾゾッ。

ただ優しい登場人物を描くだけが宮部みゆきじゃないんです。
本当はかなり恐ろしい登場人物だって平気で描けるんです。
ギャップ萌えですね。

著者の所属する大沢オフィス 公式ホームページでも、「表題作強烈です」の文字が。
確かにかなり強烈でした。
子供に大泣きされたらビビっちゃいそうです。

◆関連記事◆
宮部みゆき『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』特設サイト/本の話WEB
『泣き童子(わらし)三島屋変調百物語参之続』(宮部みゆき 著)著者は語る/週刊文春WEB
宮部みゆき 公式ブログ/大極宮 大沢オフィス公式ホームページ
おそろし/宮部みゆき/サイト内
あんじゅう 三島屋変調百物語事続/宮部みゆき/サイト内
球形の季節/恩田陸/アマゾン

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

FC2Ad