だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

ゴーストハント1 旧校舎怪談/小野不由美

◆読んだ本◆
・書名:ゴーストハント1 旧校舎怪談
・著者:小野不由美
・定価:1,200円
・出版社:メディアファクトリー
・発行日:2010/11/19

◆おすすめ度◆
・学園ホラー小説度:★★★★
・科学的な解決/超常的な解決度:★★★★
・ノリは少女小説だけど内容はしっかり度:★★★★

◆感想◆
取り壊そうとすると事故が起こるという旧い木造校舎。校長から悪霊退治を依頼された霊能者達が、怪奇現象の調査や除霊を行うが・・・

20年くらい前に刊行された「悪霊シリーズ」(絶版)のリライト版。
ファン待望の復刻&大幅改稿なシリーズがスタートなんである。
少女小説風なホラーの体裁だけど、これがけっこうちゃんとしてる。
さすが小野不由美、安易な設定や展開を許さない。

様々なハイテク機器を使って怪奇現象を科学的に調査しようとする一方、霊能者や破戒僧、エクソシストまで登場させてオカルト色も満点。
怪奇現象の科学的な説明も説得力あるし、超常的な展開も読みごたえ充分。

イケメンでナルシストな頭脳明晰少年や、ハデハデな巫女、変な関西弁で喋る神父など、少女小説ならではのコミカルな登場人物や展開もあるけど、読みはじめたら止まらない面白ゾクゾクホラー小説だ。

ゴーストハント①旧校舎怪談 (幽BOOKS)ゴーストハント①旧校舎怪談 (幽BOOKS)
小野不由美 いなだ詩穂

メディアファクトリー 2010-11-19
売り上げランキング : 76

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

本シリーズ全7巻は、2ヶ月ピッチで順次刊行されるよう。
十二国記シリーズの続編を渇望しているファンは、本書でちょっと不満解消?

◆他サイトの感想とか◆
小野不由美「ゴーストハント」が蘇る!『屍鬼』『十二国記』の原点がここにある/エキサイトニュース
WEB 幽 - ゴーストハント特設サイト

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

砂の王国/荻原浩

◆読んだ本◆
・書名:砂の王国
・著者:荻原浩
・定価:上1,700円 下1,700円
・出版社:講談社
・発行日:2010/11/15

◆おすすめ度◆
・転落した人生の一発逆転劇度:★★★★
・まったりした展開からハードな結末へ度:★★★★
・生き残るのは癖のある登場人物度:★★★★

◆感想◆ 大手証券会社のやり手サラリーマンから一転、自販機の釣り銭を漁るホームレスに転落した山崎。なんとかこの生活から抜け出そうと、一発逆転の大勝負にでるが…

ややのんびりした感もあるホームレスの辛く淋しく自省的な描写ではじまる展開。なんだか篠田節子の「仮想儀礼」をゆるくした感じで、著者らしいほんわかした話しになるのかと思ったら、読み進めるうちドンドンシリアスでハードな展開に。

たとえ自分で作った組織も、そこにいる人々の思惑で自分の与り知らぬモノになってしまうんだなあ。
組織の長は大変なのね。
といった感想をいだきながらも、強力な個性を発揮するホームレスのナカムラと辻占い師龍斎の設定に拍手。

不思議なほど人を惹き付ける笑顔で、コンビニのあまった弁当を店員から易々と手に入れるホームレスのナカムラ。
おまけにハンサムな大男で真珠まで埋め込んでいるという得体の知れなさ等が、ビックリな展開を予感させる。
また、巧みな話術や人の表情を読み取り、超能力かと思えるような占いをする龍斎が、実はコールドリーディングの使い手だったり。

このナカムラと龍斎が本当の主役。
ちょっと出来過ぎな感じはあるけど、物語を面白く劇的に展開させる原動力になっている。

はてさて、ナカムラと龍斎の2人を誘って人生の一発逆転劇を謀る山崎には、いったいどんな結末が用意されているのか?!

砂の王国(上)

荻原 浩 講談社 2010-11-16
売り上げランキング : 1549
by ヨメレバ
砂の王国(下)

荻原 浩 講談社 2010-11-16
売り上げランキング : 2014
by ヨメレバ

自作したベッド用読書スタンド500円(税別)で「砂の王国」を読む。
うーん、快適!


テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

ベッド用読書スタンドを作るの巻


冬にベッドで読書するのに何が辛いかといったら、それは本を持つ手か冷たくなること。
おまけに手は疲れるし、本は知らぬ間に床に落っこちてシワクチャになるし。

そこで100円ショップで売ってる品物を使って、読書スタンドを作っちゃおうと。
金額にして500円(税別)という低価格で、お財布にも優しいし本にも優しいし右手も疲れないし冷たくならないという一石約四鳥の読書スタンドなのである。


用意するのは

1011241851-A.jpg キッチンとかでコップなどを引っ掛ける用のアミ
1枚 100円
アミは下の方を折り曲げると、本が引っかかりやすくなる。


1011241851-C.jpg じゅうたんコロコロの柄
1個 100円
じゅうたんコロコロの柄は、粘着ロールを取り付けるプラスチックの筒部を取り外し、棒を真っすぐに伸ばす。
作り終わってから思うと、伸縮できるモップの柄の方が良かったかも。頑丈だし位置も調整できるし。


1011241851-K.jpg クランプ
2個 200円
クランプは、ベッドのヘッドボードを挟めるサイズ。ちなみに自分が購入したのは口幅50mm。


1011241851-H.jpg 洗濯バサミ(大)
1式 100円
洗濯バサミは大きめのもの。


組み立ては
  • ベッドのヘッドボードにクランプを2個取り付ける。
    コロコロの柄の部分が入るくらいの隙間を開ける。
  • 2個のクランプの間にコロコロの柄をはさみ、いい感じに斜めになるように調整して縛り付ける。
    釣り竿が立ってるみたいな感じ。
  • コロコロの柄の先端にアミをひっかけ、ヒモ等でずれないようにする。
  • 本を開き、アミに洗濯バサミで固定すればできあがり!

1011240850.jpg
ベッド用読書スタンド完成!

使った感じは
  • いささかカッコ悪いが、自分で作った達成感が得られる。
  • 寝る位置の真上に読書スタンドがあるため、ベッドの足元の方から匍匐前進して仰向けにならないといけない。
  • 朝起きるとき、寝ぼけて本に激突する。
  • でもでもラクチン!


「お金はまああるので、既製のカッコいい読書スタンドが欲しい」という方は、アマゾンでも買えます。


テーマ:雑記,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

お初の繭/一路晃司

◆読んだ本◆
・書名:お初の繭
・著者:一路晃司
・定価:1,300円
・出版社:角川書店
・発行日:2010/10/31

◆おすすめ度◆
・ホラー小説度:★★★
・クイクイ読める癖のない文章度:★★★★
・B級な名前と展開/意表をつかない安心感度:★★★

◆感想◆
12歳で製糸工場へ奉公に出ることとなったお初。同郷の仲間と一緒に入った工場は、千坪近くの敷地がある大きなものだった…

山繭蛾という珍しい蛾の繭から紡ぐ虹色の絹糸。
ここでしか作れないその絹糸の製法には、おぞましい秘密が隠されていた!という本書は第17回ホラー小説大賞受賞作。

選評にもあるように、結末がバレバレなところは頂けないし、登場人物の名前が婦繰(ふぐり)や二成(ふたなり)といったB級感まる出しなのもどうかと思うが、読みはじめるとクイクイ読んでしまう癖のない文章は新人らしからぬうまさ。
展開も無理なく上手だ。

ホラー小説のわりにはスプラッターな描写も少なく、ゴシックホラーなテイスト。
ちょっと好きかも。

小説の面白さに、読者が思いもしない展開や意表をつく結末、というのがあるけれど、「ああなって、こうなって、そうなるんだろうな」と思った通りの展開な、水戸黄門的面白さもある。
意表をつかない安心感、思った通りで良かった良かった、みたいな。
読者は奇抜で突拍子もない小説より、案外自分の思考範囲内のものを好むかもしれない。

お初の繭

一路 晃司 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-10-30
売り上げランキング : 8754

おすすめ平均 starAve
star1素晴らしい。久しぶりにホラーの傑作出現という感じです。

by ヨメレバ

「虹色にきらめく絹」というと篠田節子「絹の変容」ってのがあったなあ。
こっちの方はモダンホラーなテイストで、さらに気持ち悪って感じだった記憶が。

絹の変容 (集英社文庫)

篠田 節子 集英社 1993-08-20
売り上げランキング : 327529

おすすめ平均 starAve
star1怖い、面白い、でも何かが足りない
star2パニックムービー
star3美に憑かれた結末
star4もっと肉付けされていれば…
star5面白いけど・・・

by ヨメレバ

◆他サイトの感想◆
∽グリフォンとうみがめもどき∽

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

FC2Ad