だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

年下の男の子/五十嵐貴久

◆読んだ本◆
・書 名:年下の男の子
・著 者:五十嵐貴久
・出版社:実業之日本社
・定 価:1,600円
・発行日:2008/5/25
     
◆評価◆
・年下の男性との恋愛模様度:★★
・あたしの幸せって何?度:★★
・微妙な年頃の女性の恋愛度:★★

◆感想◆
37歳独身の川村晶子。一部上場企業に勤めお局様とも囁かれる彼女の趣味は、週末に家でDVDを見ること。そんな平穏な生活が続くはずだったが・・・

会社の中の噂話しって、どこでもあるんだろうなぁ。
またそれがけっこう有力な情報源だったり、物事を左右する力があったりする。
女性の噂話しを軽んじちゃいけない。

主人公の晶子も、噂話に興じる平凡なOLとして描かれる。
年齢は37歳という微妙な設定で、ケガするのを恐れて恋愛に臆病になっている女性だ。
そんな彼女が、ふとしたことをきっかけにマンションを購入したことを転機に、生活が変わってくる。特に恋愛方面の!

強烈な恋愛模様というわけでもないし、スリルとサスペンスやミステリアスな展開もない。 テーマは14歳年下の男性との恋だけ。そしてその行方!!

自分向きの本じゃないけど、著者の小説は自動的に読んじゃう。
でもそれなりに楽しく読めるのは、著者のテクニックによるものだな。
女性の読者なら、晶子に共感する方も多いのでは。
落としどころも素直でストレート。読後も爽やかでいいぞ!

年下の男の子/五十嵐貴久の表紙
 

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愛しの座敷わらし/荻原浩

◆読んだ本◆
・書 名:愛しの座敷わらし
・著 者:荻原浩
・出版社:朝日新聞出版
・定 価:1,800円
・発行日:2008/4/30

◆評価◆
・家族再生の物語度:★★★
・悩みを抱える家族/心が一つになる家族度:★★★
・心がほんわかと温かくなる度:★★★★★

◆感想◆
東京からド田舎に転勤することになった高橋一家。主人である晃一が探してきた家は、日本むかし話しに出てくるような三角屋根で土壁の家だった…

都会の生活や人間観関係で、家族みんながそれぞれに悩みを抱えている高橋一家。
晃一は田舎の大自然の中で家族が暮らすことにあこがれ、大きな古い家を探して借りることにしたが、妻も子供たちもちっとも乗り気じゃない。
得てしてみんなのためにやったことって、空回りしがち。
おまけに、家には座敷わらしが!!

ところが座敷わらしをきっかけに、隣近所の押しかけばあさんと親しくなったり、子供たちは学校の仲間と友達になり、今まで高橋家の人々がバラバラに抱えていた悩みが、少しずつ解消されていく。

やっぱり自然の中で生きるということは、心が広くなるのかなぁ。
そしてそこに暮らす人たちの気持ちも、おおらかでのんびりしたものになるのかもしれない。
だから座敷わらしも暮らせるのだろうな。

久しぶりにのんびりと心温まる小説を読んだ気がする。

愛しの座敷わらし/荻原浩の表紙
 

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