だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

アキハバラ@DEEP/石田衣良

◆読んだ本◆
・書 名:アキハバラ@DEEP
・著 者:石田衣良
・出版社:文芸春秋
・定 価:1,619円
・発行日:2004/11/25

◆評価◆
・おたく青年の青春度:★★
・中学生向け勧善懲悪の電脳バトル度:
・アキバの現在度:★★

◆感想◆
秋葉原のコスプレ喫茶でたむろする吃音症のページ、不潔恐怖症のボックス、てんかんのタイコ。病気持ちでおたくの彼等は、互いの能力を活かしたITビジネスを始めるが…

先日見たTVで、コスプレ喫茶の存在を知る。昔はオーディオやラジオのパーツ等の電気街だったけど、最近はその手の街に変貌しているよう。
本書に登場する主人公も、アキバ通いのおたく達。
主人公達は、それぞれグラフィックに優れていたりプログラムに優れていたりと、ユニークな設定。どこかに障害はあるものの、それをカバーする才能に恵まれている。
おたくらしさはわずかで、何かをやろうという気持ちはあるが、それをどこに向けていいのか戸惑っている青年、といったとこ。
まあ、普通にどこにでもいる若者ね。

そんな彼等が、素晴しいソフトを作ろうと団結。それをめぐる企業,バーチャルな仲間,研究者などとの駆け引きやらが展開する。
リアル秋葉原の姿をちりばめながら描写される様は、どこか劇画タッチ。

もっとへんてこりんな小説や登場人物を想像していたが、いたって普通の小説。
ただ、大人が読むには展開や描写がいささか甘めかな。
登場人物には、本当のおたく青年の気持ちを惹くだけの魅力もないのでは?

前に読んだ本でも感じたが、著者の想像する登場人物は、現実世界のそれと微妙にずれている。そこが劇画風に感じる理由か。
悪くいえば、人物が生きていないように感じる。

でもでも、ラストのくだりは、なかなか感動的!

アキハバラ@DEEP/石田衣良の表紙
 

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