だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

神国崩壊 探偵府と四つの綺譚/獅子宮敏彦

◆読んだ本◆
・書名:神国崩壊 探偵府と四つの綺譚
・著者:獅子宮敏彦
・定価:1,900円
・出版社:原書房
・発行日:2009/5/25

◆おすすめ度◆
・異世界ミステリー度:★★
・びっくり仰天の謎度:★★
・舞台が中国っぽくてステキ度:★★★

◆感想◆
宮城で皇帝の側近が殺される。そこにはある「禁書」が関わってた。調べを進めるうち、禁書に描かれた不思議な出来事が明らかになって・・・

むかしの中国っぽい戦国の異世界で起きるトンデモミステリー。
忠誠心にない者は浴びると死んでしまうという「神の水」。
高い城壁をすり抜ける騎馬軍。
消失し、さらに蘇る都市。
そんなトンデモな出来事をミステリーの手法で解き明かす連作集。

ミステリーとしては、舞台装置が派手なだけで、さほど奇抜という訳ではないような。
いささか納得しずらいところもあるし。
それよりも著者の力点は、著者があとがきでも書いているように「中国風の王朝とモンゴル風の騎馬民族国家」という異世界の構築にあるようにも思える。
時代背景や登場人物が細かく描かれるけど、まあ、謎とその解明には関係ない部分も多いし。
ちょっとチグハグ?
はじめは一所懸命登場人物相関図を書いていたけど、雰囲気だけ分かれば問題ないようなので、後半は書くのやめちゃったし。

歴史物がお好きな方には、毛色の変わった歴史ものとして楽しめるか。
ミステリー好きの方には、やや物足りないかも。
歴史物が苦手で、ミステリーっぽい小説が好きな自分には、ちょっと不向きな小説であった。


神国崩壊―探偵府と四つの綺譚 (ミステリー・リーグ)
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