だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

チーム・バチスタの栄光/海堂尊

◆読んだ本◆
・書 名:チーム・バチスタの栄光
・著 者:海堂尊
・出版社:宝島社
・定 価:1,600円
・発行日:2006/2/4

◆評価◆
・医療ミステリー度:★★★
・リアルで専門的な外科手術シーン度:★★★★
・破天荒な厚生省技官の調査度:★★★

◆感想◆
左心室縮小形成術、俗称バチスタ手術。東城大学医学部付属病院で行われている高度で専門的なこのバチスタ手術で、3件続けて失敗し患者が死亡する。事態を憂慮した高階病院長は、神経内科医の田口医師に調査を依頼するが…

 ・助手、麻酔医、看護師などがチームを組んで行う手術シーン。
 ・大学病院という閉鎖社会での権力闘争。
 ・そして、患者が手術中に亡くなった原因は?というミステリー。

病院内の日常を織りまぜながら展開する調査は、著者が現役の医師ならではの納得の描写。
専門用語もバシバシでてきて、良く理解できないけどリアル。こういった専門的な固有名詞や描写って、なんかマニアっぽくっていい。

そんな専門医学的読みどころとあわせて、後半に登場する厚生省のヘンテコ役人のキャラクターと事件の調査が、トンデモなく突飛。
「特異で破天荒な性格の技官による調査」という著者のもくろみは、小説としてうまくいったのか?
白鳥技官のキャラクターは、ギリギリアウト! って感じ。
スーパー理論でバスバス聞き取り調査を行い、事件?の真相に近付いていくのは読んでいて豪快でいいけど、ちょっと嫌みがすぎる。

もう一言いえば、終わりが長過ぎ。
エピローグが5個くらいあるような終り方で、往生際が悪い。
ゆるくなった蛇口みたいで気持ち悪いって、それって俺の小便のキレと同じか!

チーム・バチスタの栄光/海堂尊の表紙
 

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