だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

マリアビートル/伊坂幸太郎

◆読んだ本◆
・書名:マリアビートル
・著者:伊坂幸太郎
・定価:1,600円
・出版社:角川書店
・発行日:2010/9/24

◆おすすめ度◆
・殺るか殺られるかの密室劇度:★★
・新幹線の中は殺し屋でいっぱい度:★★
・これは喜劇だね度:★★

◆感想◆
殺し屋たちを乗せた東北新幹線。いくつかの事件が同時進行しながら、しだいに収束していく密室劇。

本書もドンドコ売れてるという、売れっ子作家伊坂幸太郎の最新作。
東北新幹線の中で起きる、殺し屋たちの殺るか殺られるか/相手を出し抜いていかに助かるかの心理&密室劇。

なんだか漫画のような展開でちょっと馴染めない感じ。
同時多発的に事件が起きるたりまるで予定調和な展開は、読者を翻弄するだけのような気も。
「もう面白くって、爽快で、ワクワクドキドキで、読みはじめたら止められません」な感想が溢れているけど、そう言われると余計につまらなく思えてくる。
偏屈なのね。

これは小説というより喜劇ですね。
芝居として舞台装置や役者の演技があって、はじめて完成する作品。
心理描写や仕掛けや言動が、ありきたりな誇張や突拍子もない脚色にあふれているけど、そのへんを役者がうまく演じれば面白い芝居になりそう。


売れっ子作家のベストセラーをこんな風にけなす?と、みんなの反感買いそう。
でもまあ、全員が面白いと思うような本はないし、「大トロのにぎり寿司が大嫌い!」っていう人もいるわけで。
笑って許してやって下され m(_ _)m

マリアビートル

伊坂 幸太郎 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-23
売り上げランキング : 80

おすすめ平均 starAve
star1最高傑作!!!!
star2おかえり、伊坂節。
star3物騒なのに爽快!
star4よかったです
star5つきなみだけど

by ヨメレバ

同じようなシチュエーションで、車内の登場人物たちに起きる同時多発的事件をあつかった小説?に井上夢人の『99人の最終電車』っていうのがあったなあ。
いつになったらDVD-ROM版が出るのか楽しみにしていたけど、今のままでもものすごく楽しめる。
無料だし。

◆他サイトの感想◆
事務職員へのこの1冊
いつも読書人
棒日記VI
MOONGLOW

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ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎

◆読んだ本◆
・書 名:ゴールデンスランバー
・著 者:伊坂幸太郎
・出版社:新潮社
・定 価:1,600円
・発行日:2007/11/30

◆評価◆
・スリルとサスペンスの逃亡劇(映画「逃亡者」みたい)度:★★★★
・モチーフはケネディ暗殺事件(ちょっと喜劇的)度:★★★
・めまぐるしい展開とユニークな登場人物(やや安易な感じ)度:★★★

◆感想◆
野党から初めての首相となった金田。地元仙台でパレードを行っている時、ビルの屋上から降下してきたラジコンヘリが首相の乗るオープンカーに近づき爆発する!

巨大な組織により金田首相暗殺の犯人に仕立て上げられた主人公青柳の、スリルとサスペンスの逃亡劇がはじまるっ!!
身に覚えのない証拠、過去の不可解な出来事、友人達のおかしな言動。
オズワルドがケネディ暗殺の犯人に仕立て上げられたように、青柳は首相暗殺の犯人にされそうになる。
ぎりぎりで官憲の手を逃れながら、どうやってぬれぎぬを晴らそうかと思案する青柳は、まるでドラマ「逃亡者」のようだ。

めまぐるしい展開とアクション、巧みな時間構成、ユニークで男気のある登場人物たちとエンターテイメントしているが、ややつらいシーンも随所にあったり(伏線の数々はあざといし、もうとっくに捕まってもおかしくないのに捕まらないのが変だし)。
そんなつらいシーンもあるが、読み始めたらやめられない勢いはジェットコースター並みだ。

ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎の表紙
 

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