だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

脳のなかの万華鏡 「共感覚」のめくるめく世界/リチャード・E・サイトウィック他

◆読んだ本◆
・書名:脳の中の万華鏡 「共感覚」のめくるめく世界
・著者:リチャード・E・サイトウィック他
・定価:2,800円
・出版社:河出書房新社
・発行日:2010/8/30

◆おすすめ度◆
・不思議な共感覚啓蒙書度:★★★
・アカデミックでファンタジックでアメージング度:★★★
・やっぱり!(おれだけ?)度:★★★★

◆感想◆
文字や曜日に色がついて見える、味や匂いに形がある、音を聞くと色が見えるといった共感覚に関する解説書。

共感覚を題材にした小説をチラホラ読んだことがあって、「おおっ、共感覚。不思議だねぇ」って思っていたんだけど。
本書を読んでその不思議感がちょっと整理された感じ。

なんで文字に色がついて見え、音を聞くと色が見えるのかというと、どうやら脳の中で領域のクロストークが原因らしいのだ。
色や音や匂いといった感覚の信号が混ざり合ってる?みたいな。
そんな共感覚を持っている人が23人に1人はいるという統計もあり、さらに感覚が未分化な幼いころは、誰もが共感覚を持っていたとする考えも。

著者は膨大な共感覚者の調査や、脳内の認知メカニズムとfMRIを使った試験、著名な共感覚をもった芸術家の作品考察、「クールなジャズ」「スイートな人」といった共感覚由来と思われるメタファーなどから、共感覚の世界を学術的に解き明かして行く。

個人的に一番感動したのは、共感覚じゃない人でも瞑想中や深い没頭状態、眠りに落ちる時に共感覚を体験することがあるとうくだり。
やっぱり!
眠る直前、小さな音を聞いた時につぶっている目の前が真っ白に光輝いたり、読んでいる本の活字に色がついて見えたりしたことがあった。
これって共感覚だったんだな!

マガーク効果とか腹話術効果とか聴覚主導の錯覚とか、よくテレビで取り上げられる認知科学に関する現象も紹介されていて、脳はワンダーランドなことを再認識。


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